学校医

学校保健安全法において、全ての学校に学校医を指定することが義務付けられています。学校医は学校と地元の開業医などが契約を交わし、学校の保健管理に関する全般的な技術・指導に従事します。基本的には非常勤職員として学校に帰属し、健康診断、予防接種、緊急性を要する事態の発生など必要がある時に学校へ赴きます。

学校医の主な役割としては、就学児童の健康診断をはじめ、内科・眼科・耳鼻科など定期健診、予防接種全般、運動会や修学旅行など学校行事に関わる健康チェック、感染症やインフルエンザなどが蔓延した際の学級閉鎖・再開の指示、学校に勤務する教職員の健康管理、保健室・養護教諭に対する指導・管理など健康管理全般を担います。

これは小児科医においても言えることですが、子どものこととなると内科・外科を含めた一つのカテゴリーにくくられ、そこを担当する医師には医学に関する全般の知識を必要とします。発達段階にある子どもの体は、大人と違い非常にデリケート、そして病気やケガをすることも多いものです。また活発的な学校生活では突発的に事故や非常事態が起こる可能性は大いにあり、学校医が緊急的に学校に呼び出されることもあるようです。例えば生徒が突然倒れ痙攣を起こし止らない…、昼食中に給食を喉に詰まらせ生徒の様子がおかしい…、など養護教諭では対応しきれない場合に学校医が駆けつけ緊急対応します。

また学校保健委員会での指導、性教育教職員への指導、いじめ・不登校・虐待など心のケアへの指導、障害児に関する教育対策など、健康面に関わる教職員へのアドバイス的な役割もあります。その中では、エイズ・肥満、O-157などのウィルス感染・小児慢性疾患など現代の子どもたちを取り巻くテーマを持って教職員・PTAなどに啓蒙の講演会を行うこともあります。

さらに学校医は、発達期にある子どもの健康に大きく影響する食事へも指導・アドバイスも行います。例えば学校給食の検討、肥満児対策、食中毒対策、生徒への保健衛生指導など、食を通じた健康との関わりを考えます。

学校医は企業に常勤している産業医とは異なり、学校に常勤することはありません。子どもは体調を崩したり、周りが風邪をひけばすぐにうつるように病気になりやすいものです。学校ではケガやちょっとした事故も起こりやすく、保護者の中には医師の常駐を希望する方もいるようですが、学校の本分は教育です。発達段階にある子どもたちは病気やケガが特に多いものですが、それは発達のプロセスであり、そこから学び、乗り越えるために養護教諭の役割があります。そのため病気・ケガを含めた学校保健はまず養護教諭が受け、それを学校医が指導・管理している体制をとっています。

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